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あしあと

    "オリパラ精神"に学ぶ―善聞語録108(広報2月号掲載)

    東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ来年に近づいてきた。開催に際してはいろんな議論があるが、国民の多くは楽しみにしているし、一つの節目になることは間違いない。そのオリンピック、発祥の地は古代ギリシャで「より速く、より高く、より強く」を謳うその精神は近代以降にも継承されている。一方、パラリンピックがいつ、どこで、どうして始まったかをご存じか?
    答えは第二次世界大戦後の英国で、ロンドン郊外の脊髄損傷センター所長に就いた神経医学者ルートヴィッヒ・グットマン博士が提唱した。国際大会となったのは1952年で種目はアーチェリー。参加者の多くは戦争で負傷した車いすの元兵士であったという。
    開催直後は、障害者がスポーツすることの是非が取り沙汰された。不自由な肢体を人前に晒すことの議論もあったというが、その時の博士の発言が意義深い。曰く「失った機能を嘆いても仕方ない。残された機能を如何に活かそうとするかが重要で、その姿を多くの人に見てほしい」と。
    まちづくりの気概にも通じる故に引用した。無いものを求めるよりは、この地が具備する資質や機能を活用することこそ大切であると解する。即ち山紫水明の豊かな自然やモノづくりの文化と伝統、そして穏やかで我慢強い市民性や何よりも故郷を想う熱い気持ち…。このまちが擁する幸を活かせば、どんな難局も必ずや乗り越えられる―そう信じたい。

    山崎善也(綾部市長)

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