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あしあと

    井の中の蛙(かわず)―善聞語録104(広報10月号掲載)

    この諺(ことわざ)は続けて「大海を知らず」とあり、井戸の中だけに留まっていては広い世界のことを知らないまま終わってしまう…即(すなわ)ち、若者は大志を抱いて外に出て広く知見や経験を求めよう!と諭(さと)す意味に使われることが多い。

    今を時めく大坂なおみ選手も、大阪の公立公園内のコートで始めたテニスをニューヨークの名門クラブで鍛え上げ、更にはドイツ人のコーチについてメンタル面も磨き、世界メジャーの頂点を極めるに至った。どの分野においても広く世界に挑む場を求めてこそ大成するものであり、その意味では至言といえよう。

    しかしながらこの諺は更(さら)に、「されど空の深さ(“青さ”とも)を知る」と続ける。狭くとも深く、自分の道を突き詰めたからこそ、蛙は空の青さを知ることができたのだと。

    私事ながら、18歳の春にこのまちを離れ30年以上もの間、東京や海外で金融の仕事に従事した。確かに大海を覗(のぞ)いた気分にはなったものの、故郷の空を見つめる機会は少なかった。今の職に就いてからは、改めて綾部の魅力や人の素晴らしさを知る日々である。が、その宝が今回の災害で大きな傷を負った。故郷の青い空を次の世代に繋(つな)いでいくことが、今を生きる我々の使命と心得る。

    山崎善也(綾部市長)

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