一年の見通し―善聞語録155(広報1月号掲載)
この時期、この年の出来事をいろんな人が予測する。国際情勢や政治・経済の行方、また具体的な株価や為替を数値で占う評論家もいる。激動の世にあってその根拠を問いただしたくもなるが、控えめに見てもこの一年は不確実な要素が多いことに思い至る。一国のリーダーの暴挙によって国際秩序が大混乱し、エネルギーや食糧の需給バランスが崩れ、結果的に世界的なインフレ経済に陥ったことは記憶と呼ぶには生々しい。更なる暴挙に出るリーダーの出現や新たな感染症の可能性もある。災害についても日本列島のどこかで毎年何かが発生している。そんな思いを巡らせると悲観的にならざるを得ないが、足元に眼をやり本市の予想図を描いてみよう。
出初式や二十歳の集い等、恒例行事の後に4月には上林で第一回水源の里トレイルランが開催される。日本を代表するトレイル走者の奥宮氏主催で500人以上の参加者が里山を駆け巡る。今後、スポーツ観光の目玉になるものと期待したい。また秋にはJR綾部駅北側に複合施設がオープンする。新図書館やパーティーも可能な地域交流センター、そして子育て支援機能を有する待望の施設だ。また市道宮代豊里線の踏切改良と拡幅、里山交流研修センターの建て替え工事も間もなく完成。国・府の事業としては並松町の築堤、国道27号の肥後橋の拡幅、環状道路の一部となる府道安場田野線等の改良工事も着手予定である。
一方で私の抱負は、と問われれば―。鳥の眼でグローバルな情勢を俯瞰しながら、虫の眼でもって地域に根差した事業を着実に進めること。更には魚の眼で水の流れの如く変化する時代のダイナミズムを敏感に感じ取って、事前の一策を講じること。そして何よりも行政の基本は危機管理。住民の命と財産を守る安全安心のまちづくりのため、今年も気の抜けない一年になる。
山崎善也
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