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あしあと

    ウサギの思い出―善聞語録156(広報2月号掲載)

    ウサギは温厚な性質であることから家内安全、またその跳びはねる姿から飛躍・向上を象徴するとして古から親しまれている。今年は特に十干(甲乙丙…)末尾の癸と組み合わさった「癸卯(みずのと・う)」で、「これまでの努力が花開き、実り始める」縁起の良さを表しているという。まさに苦節三年、コロナ禍が終焉し新たな時代の幕開けとなることを期待する。

    その昔、我が家でウサギを飼っていた。ピーターラビットのモデルとして有名なネザーランドワーフという小ぶりの種で、ポコと名付けていた。夜中に帰宅すると、ポコだけが起きていて室内をゴソゴソ歩き回っている。単に夜行性だったということで、特になついたわけではないのだが、家人が寝静まった中”ひとり”出迎えてくれているような気がして可愛く思ったものだ。

    ウサギの特性として、夜行性に加え、敵が近づく音をいち早く察知し、素早く走れるように進化した。そのため耳は長く、足の筋肉が発達し、骨は哺乳類よりも鳥に近いほど軽くなっていて、ちょっとした衝撃で骨折してしまうという。「寂しくなると死んでしまう」という説もあるが真偽は定かでない。ただ、肉食動物のターゲットにならないよう体調不良を隠す習性があり病気に気づきにくいことから、こんな”都市伝説”が生まれたか―。

    穏やかな弾みを感じさせる干支だが、12年前は東日本大震災に見舞われた。また歴史的な円高が株価を大きく下げ、経済も厳しい年であったことを忘れてはならない。今年の年頭の職員向け訓示では、「事前の一策、事後の百策に優る」と伝えた。読んで字のごとく、何かが起きる前に準備や対応が出来ていることの重要性を説いた言葉を引用した。徒に「飛躍」という言葉に踊らされることなく、しっかり地に足を着けてこの卯年に臨みたい。

    山崎善也

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