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あしあと

    ジューン・ブライド―善聞語録184(広報6月号掲載)

    ジューン・ブライドとは「6月の花嫁」と訳され、女性はこの月に結婚すると幸せになるとの言い伝えがある。ローマ神話で結婚や出産を司(つかさど)る女神ジュノの守護する月が6月であることに由来するらしいが、梅雨時に売り上げを確保したいブライダル業界の戦略なのかも…。

    ところで私事ながら娘がこの度、良縁あって嫁いだ。6月の入籍とはならなかったが、末永く幸せな家庭を築いてほしいものだ。少し時を置いてささやかなセレモニーを予定しているとのことで、先方の姓となった娘から宴(うたげ)の案内が届くと、改めて我が手を離れたことを実感する。もちろん朗報ではあるのだが、一抹の寂しさも漂い、また一方では肩の荷が降りたというのも正直な気持ちである。法律的に結婚とは、互いの扶助と共同生活の義務、そして子孫の正統性、財産継承の明確性を定めている。最近は「事実婚」も増えてきているようだが、ともあれ娘が生活を共にしたいと想う相手に巡り合えたことを、親としては素直に喜びたい。

    近時の少子化の原因として、まずは少母化、更(さら)には婚姻数の減少が指摘される。経済的な理由がよく挙げられるが、一方で価値観の多様化や自分本位の生活を優先する傾向が強くなっていることも影響しているという。何かを得るには何かを犠牲にすることも時には必要と思うが、世の先人は数多くの名言を残している。自虐ネタや毒気を含んだ〝迷言〞も多くて驚くが…例えば「結婚前は両目を開き、結婚後は片目を閉じるべき」とか「人は間違った理由で結婚し、正しい理由で別れる」等々なかなか辛辣(しんらつ)だ。一方前向きなものとして「結婚はアカの他人同士が起こす奇跡」とか「結婚は人生における最も素晴らしい冒険」には救われた気分になる。ホッするのは、「この世で一番美しいものは、腕を組んで仲良く歩く老夫婦の姿」。なんとも微笑(ほほえ)ましい限りだ。

    山崎善也


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