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あしあと

    祈りのまち―善聞語録94(広報12月号掲載)

    イスラエルを訪ねた。エルサレム市と本市が2000年に交わした友好宣言に基づきバルカット市長と面談するため、また2003年に始めた「中東和平プロジェクト」について現地の推進母体である遺族会と今後の方向について協議するため出張した。この事業はイスラエルとパレスチナ双方の紛争遺児らを日本に招いて交流を深めることで平和の大切さを実感してもらう綾部発の試みで、昨年の和歌山県高野町に於ける開催で10回目を数える。一つの節目としてこの間の現地情勢の変化も把握した上で、今後の事業の継続を確認し合った。

    イスラエルは私にとって初めての地であり、極めて印象的な旅となった。特にエルサレムは三つの一神教の聖地であり、またパレスチナ問題など政治的にも複雑な難題を抱える。ユダヤ教徒にとっての「嘆きの壁」、イエスが十字架を背負って
    歩んだという「悲しみの道」、そしてイスラム教徒が拝する「岩のドーム」などがひしめきあう“祈りのまち”―エルサレム。しかし、石灰岩が剥き出しで緑の乏しいこの丘を何世紀もの間、“異教徒”“異民族”が奪い合っている。

    趣は異なるが本市の市民憲章の第一項に「平和をねがい、祈りのあるまちにしよう」とある。物の豊かさとともに心の豊かさ、そして平和こそがまちづくりの大前提―。聖都を一望するオリーブ山に立つと敬虔(けいけん)な気も募り、一為政者として我が故郷の安寧に身を捧(ささ)げる意を強くした。

    山崎善也(綾部市長)

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