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あしあと

    4つの眼―善聞語録133(広報3月号掲載)

    自治体経営には、全体を俯瞰し大局観を持つ”鳥の眼”と、地域に根差して個別の事象をしっかり見ていく”虫の眼”の複眼が必要といわれてきた。グローバルとローカルを併せた造語を用いて”グローカル”な視点とも表現され、更に水の流れを見極める如く、世の趨勢を捉える”魚の眼”が求められていることは本稿でも既報である。ところが近時の混迷する世の中においてはこれでも足らず、加えて4つ目の”コウモリの眼”―即ち逆さで眠る如く別の角度から見て発想を変える眼も必要だという。

    確かにここ10年、地震や大雨など自然災害が全国的に頻発し、福祉の向上と併せて住民の安全安心が、自治体経営にとってかつてない重要施策に位置付けられるようになった。また新型コロナウイルスのパンデミック後には、価値観の多様化や行動の変容がさまざまなパラダイムシフトを招く可能性が高い。その意味では4つの眼でも捉えきれないほど、複雑な要因が絡み合った多次元の連立方程式の解を求める時代に突入したと言えよう。

    しかしながら、どんな世になったとしても揺るがせてならないのは、行政は一人一人の幸せの実現のために存在するのだということ。これを軸足に我々は4つの眼を光らせ、とことん考える脳と機敏に動く手足をフル活用し、混迷する時代に対峙していかなければならない。

    山崎善也

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