コロナショック!―善聞語録123(広報5月号掲載)
春の陽光も恨めしいばかりに新型コロナウイルスの蔓延が止まるところを知らない。その影響はリーマンショックやバブル崩壊後の混乱を凌ぎ、二度のオイルショックさえ超えるとも…。しかも経済的損失だけでなく”命”に関わる点でコロナは比較の仕様もない。正にそんなショッキングな時代の真っ只中を我々は生きているのだ。
こうしたショックの後には必ずといってよいほど、誰々が以前から予見していたなどと宣う輩が現れるものだが、所詮は全て結果論と虚しく響く。大切なのは目の前のショックを如何に克服し、そして何を学ぼうとするか―。その意味で直面するコロナショックの出口は、耐えに耐えてひたすらワクチン開発に光明を見出すしかない。そして学ぶべきことは人口集中の恐ろしさと都市圏の脆弱性か。
逆説的に言えば、このショック後は「田園回帰」が大きなうねりとなるかもしれない。人の低密度や地方の食糧自給力、また絆の深さを求めて”民族大移動”が起きないとも限らない。5G等の通信手段やセキュリティ技術の発展と相俟って、テレワークやICT教育が普及し、また遠隔医療等が格段に進化した時代の到来を予見する。
人類は洋の東西を問わず、集中と分散を繰り返すことで時々の課題を解決してきた。誰も解決できなかった東京一極集中を、新手のウイルスはかくも一撃で変えてしまうのか…。その評価は後世に譲るとして、とまれ先ずは直面する災禍の一刻も早い終息を願うばかりだ。
山崎善也
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