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あしあと

    ライフシフト―善聞語録136(広報6月号掲載)

    「LIFE SHIFT(ライフシフト)」は、人生100年時代を如何に生きるかを説いたベストセラーで、著者の一人である経営学者リンダ・グラットンによると、いま50歳未満の日本人の多くは100年以上生きる可能性が高いという。その結果、人生80年を前提にした「学び」(20年)、「仕事」(40年)、「老後」(20年)という3つのステージの捉え方では「100年時代」の老後(40年)を生き抜くには限界があり、更にステージを増やして人生を整理し直すことが必要と説く。そのマルチステージでは、起業したり留学など学び直したり、またボランティア等といった選択はあるが、その志を実現するにはお金や不動産などの有形資産より無形資産、即ち友人のネットワークや資格の数などが役に立つという。その友人についても人脈としては、同じ価値観を持つ職場関係よりも異業種、また同年代に偏る幼馴染よりも世代を超えた老若男女が面白い、と―。ある程度の先立つものも必要だが、画一的な幸福観の押し付けから、百人百様の幸せの方程式を自らが見つける時代にシフトしているのは確かだろう。

    今回の”コロナ・パンデミック”を歴史的に総括するのは尚早だが、社会のさまざまなパラダイム(規範)を大きく変える転換点であることは間違いない。現に東京一極集中から「田園回帰」への潮流が生じ、本市でも記録的な移住者を受け入れている。これは明らかに、多くの世代が大都市の”密”を避け、前述の無形資産を活用してマルチステージをこの地で叶えようとしている証左といえよう。京都府北部5市2町は、豊かな自然の中で歴史と伝統を培ってきた。この地域で産まれた山海の恵みは長寿者の輩出にも寄与し、ギネスに登録された翁もいる。いま京阪神へのアクセスにも恵まれた我が郷土は、まさに人生100年時代のライフシフトを体現する大舞台として最適な地域であることを矜持としたい。

    山崎善也

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