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あしあと

    老年学―善聞語録98(広報4月号掲載)

    老年学とはドイツで新たに生まれた歴(れっき)とした学問で、老いることについて心理学や生物学的な見地も取り入れ、広い分野で研究がなされている。その最近の研究によると、この10年間で高齢者の身体能力は11年も若返ったと言う。僭越ながら還暦を迎えた我が身に照らしても、幼少期にイメージしていた“六十の翁(おきな)”とは心身ともに程遠いというのが正直な気持ち。

    ちなみにアニメ『サザエさん』に登場する波平さんの想定年齢はいくつかご存じか?ヒントは「時代は昭和で定年は55歳」「波平さんは現役サラリーマン」-。答えは54歳!参考までにフネさんは50歳、マスオさん28歳、サザエさん24歳、タラちゃん3歳…。なるほど老年学が唱える11歳の時代の前倒しもうなずけよう。

    本市の高齢者比率(65歳以上の割合)は37%。人口減少、少子化と相俟(あいま)って今後の自治体経営は課題山積だが、実は一瞬にして高齢化率を10ポイント下げる“必殺技”がある。それは高齢者の定義を10歳上げて「75歳以上」に変えてしまうこと!ちょっとズルいと誹(そし)りをうけるかもしれないが、老年学の研究成果に沿うものであり、またこれなら瞬時にして実現可能でもある。

    要は統計上の規定や数字に惑わされず、実態を見極めて怯(おび)えることなく将来と対峙(たいじ)することが肝要かと。病は気からと言うが、時には楽観的に未来を眺(なが)めてみたくなるのは、春の陽気のせいだろうか…。

    山崎善也(綾部市長)

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