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あしあと

    権腐十年―善聞語録144(広報2月号掲載)

    雪とコロナに翻弄された選挙戦を経て、4期目の市政に臨むこととなった。改めて初心を忘れることなく、そして「至誠一貫」を変わらぬモットーとし、先人から引き継いだ故郷をより良い形で次の世代に繋いでいく覚悟である。

    「権不十年」という。権勢は長くは続かないものだという韓国の格言で、権力に長く居座ると腐敗したりするという戒めとして「権腐十年」とも―。なるほど政治であれ企業経営であれ、放漫や不正によって辞める政治家、また業績低迷や経営破綻に追い込まれた企業は枚挙に遑がない。ことほど左様に、時を経るにつれ市政がマンネリ化したり、あるいは規律が弛んだりするならば、先ずはそれを鋭敏に知り、そして素直に反省し引き締めねばなるまい。議会との二元代表制や4年ごとの洗礼など、民主主義における牽制システムは一定あるものの、何事も完璧でないのは世の常であると肝に銘じよう。

    ところで、国の指針をGNP(国民総生産)ならぬGNH(国民総幸福量=HはHappinessの略)を追求し、”幸せの国”と呼ばれたアジアの小国ブータンでは、今世紀初頭まで長く続いた絶対君主制を民主的な立憲君主制に、王自ら主導して切り換えた話が有名だ。国王は信望厚く、多くの国民は世襲の継承を望んだが、王曰く「今日の国王は良き君主でも、もし悪しき君主が現れたらどうするのだ」と国民に説き民主化を断行したという。

    奇しくも第4代国王時代のブータンの例に学ぶに、”辞め時”は本人が決断するしかないとの範と解する。それを胸に刻みつつ、4期目に際しては今までの集大成として、この間先送りした綾部駅北側の再開発事業等の遂行、そして何よりコロナ禍の終息と経済の立て直し、さらにはポストコロナに相応しいデジタル田園都市やスマートシティ構想の推進など、新しい時代のまちづくりの礎を築くことに邁進する決意である。

    山崎善也

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