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あしあと

    歴史は繰り返す?―善聞語録127(広報9月号掲載)

    今年の夏は散々だ、と皆が口を揃える。旅行や帰省もままならず、花火大会やコンサート等のイベントは軒並み中止。全てはコロナ禍に起因するのだが、これがビジネスに影響し赤字決算や事業存続の危機に追い込まれるという、更なる事態の深刻化も案じられる。

    誰もが経験したことのない状況に、政府の対応も右往左往。ワクチンや治療薬の開発までは、”Stay!”や”Go!”の試行錯誤に諦め感さえ漂う。しかしながら人類の歴史をみると疫病との闘いの繰り返しであり、医学は感染症の対策や治療の探求により発展してきたことに気付く。

    古代メソポタミアで疫病は四災厄のひとつに数えられ、中国でも甲骨文字で疫病に係る文言が確認されている。日本でも古来、流行り病の鎮静を祈る神事が行われてきた。そして中世においてはペストや天然痘、近代ではスペイン風邪、そして現代においてもAIDSなど鑑みると、今回の新型コロナもその再現であることが理解できよう。

    更に興味深いのは、疫病が戦争など国境を超える人の移動によって蔓延し、後の世界秩序に於けるヘゲモニー(主導的地位)も、スペインからイギリス、そしてアメリカへと遷っていったという事実である。果たしてポストコロナでも同じ歴史は繰り返すのか。中国の台頭にその兆しを見てとるのは穿ち過ぎか…。

    山崎善也

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