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あしあと

    人間関係の流儀―善聞語録114(広報8月号掲載)

    「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」。連合艦隊司令長官、山本五十六の有名な言葉である。口で立派なことを言っても行動が伴わなければ誰もついてこない。まずは自分がやってみることの重要性を説いたものだが、なかなか実践は難しい。私も今まで数多くの上司や部下と関わりをもったが、理想の上司はと言えば、模範的な行動を示しながら適切なアドバイスを授けつつ温かく見守ってくれる人。一方で部下の理想は、多くを指示しなくとも当方の思いを理解して行動に移せるタイプ。一を聞いて十を知る人と括れようか。
    最近は「忖度」が流行語大賞になる一方で、「パワハラ」とか「優越的地位の濫用」といった言葉がマスコミを賑やかすが、いずれにしても上司と部下の関係は微妙で、いつの世においても互いに苦労が絶えない。ところで上司も部下も五十六の説く“範”に堪えないような輩も世には少なくない中で、次善の策はないものかと思いきや、かの格言には続きがあった。
    曰く「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている姿を感謝で見守り、信頼せねば、人は実らず」。幾分ハードルが低くなった気もするが、要は「褒めて育てる」流儀に繋がるのか。敷衍して現代は、カリスマ性や畏敬の念よりも、友達感覚に近い人間関係が求められる時代の到来かとも受け止めている。善し悪しを詮じたつもりはないが…。

    山崎善也(綾部市長)

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