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あしあと

    人事部次第?―善聞語録87(広報5月号掲載)

    市長写真

    春は人事異動の季節。サラリーマンにとっては一大イベントであり、転勤を伴うとなると家族まで大きな影響を受ける。一般的に異動に満足しているものは少数派で、往々にして寡黙。不満ばかりが大きな声になりがちで人事担当者の苦労も報われない。
    米国ビジネススクールに企業派遣で留学していた30年ほど前の話だが、留学生仲間で「10年後の自分は何をしているか?」が話題になったことがある。ある米国人は「起業し株式上場を目指して頑張っているだろう」。台湾人は「大学で教鞭(べん)をとり次世代の人材育成をしたい」。ブラジル人は「起業した事業を売却し南の島で悠々自適にノンビリと」―等々。道は異なるが、それぞれの意志の実現に向かって自発的に頑張る姿勢が感じられたものだ。翻(ひるがえ)って日本人仲間での会話はというと―「うちの人事部次第かなぁ」。
    是非を問うているのではない。日本独自の終身雇用制や組織への帰属意識は侮(あなど)りがたく、自らもその後20年間にわたって同じ組織に勤務することになる。「まだDBJ(前職の銀行名)にいるんだ…」と久しぶりに再会した留学仲間の何とも微
    妙な言い回しが印象に残っている。然(しか)るに故郷にUターンし市長選に臨んだ時は、その仲間達から“驚き”のメールが相次いだ。「いったい何がYamazakiに転職を決断させたのか!?」。その一人で今はオランダでグローバル企業を営む旧友が先月、綾部を訪れてくれた。にやりと微笑みながらいわく、「お前の故郷を見に来たよ」と。

    山崎善也(綾部市長)

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