百歳を駆け抜ける-善聞語録20(広報10月号掲載)

今年も敬老会へのお招きを受け、人生の重みに感慨を深める機会をいただいた。この1年でさらに齢を重ねられた長寿の証を祝う会である。綾部市全体の高齢化率は32パーセントで全国平均よりも1割高い。地域によっては高齢化率が5割を超える限界集落も存在し、少子高齢化は本市の大きな課題である。しかしながらこの課題は日本全体に当てはまることであり、綾部市は我が国の未来予想図を先取りした“先駆者”であるとも言えよう。その意味でも今後の本市行政のかじ取りの責任は重い。
全国の百歳以上は約4万8000人でこの10年で3倍に増えたとのこと。その中にあって綾部市の百歳以上も57人を数え、うち女性が52人と9割を超える。改めて女性パワーに敬服する次第である。
表題は日本最高齢の詩人として著名な柴田トヨさんの詩集『百歳』の中の一説を拝借した。90歳代になって詩作を始め、今年百歳を迎えたトヨさん。百歳は人生のゴールではなく、あくまで通過点として前向きに生きようとされる姿に感動する。人がこの世に誕生するに、赤ちゃんの元気な泣き顔は安堵を誘うものであるが、悔い無き人生を駆け抜けた後はやはり安らかな表情で逝きたいものだ。トヨさんなどはさながら満面の笑みを浮かべて天寿を全うされるのだろうか―。
綾部市長山崎善也
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