人生二毛作-善聞語録3(広報5月号掲載)

32、47、49…さて、何の数字か?これは順番に、明治維新の立役者である坂本龍馬、大久保利通、西郷隆盛が亡くなったときの年齢である。
その昔、織田信長は桶狭間の戦の前夜に「人間五十年、下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり」と『敦盛(あつもり)』を舞って謡い上げた。今、大河ドラマで話題の坂本龍馬も大政奉還、船中八策、薩長連合などの大仕事を32年という短い人生の中で成し遂げた。
一方、私は52歳の誕生日を迎え、前述の中で比較的長命の西郷隆盛(49歳自決)の生きた時間を超えた。明治維新の偉人たちとの本来的な能力の差は比べようも無いが、彼らがいかに疾風のごとく短い人生を力いっぱい駆け抜けていったことか、と再認識する。と同時に、我が身は幸い無病息災でもうしばらくは生き長らえそうだから、せめて足りない分は時間をかけ、人生の総和で少しでも偉人に近づくしかすべは無い―と考える日々である。
人生二毛作…あの福沢諭吉も「一身にして二世を経る」とそんな生き方を薦めている。ちなみにゴルフも「アウト」「イン」で後半にスコアがぐっと良くなることがある。
我が身の前半戦が「金融・国際・東京生活」であったとするなら、これからの「行政・国内・綾部生活」において、文字通り人生二毛作で綾部を「豊饒(ほうじょう)の地」にするよう精進に努める日々である。
綾部市長山崎善也
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