巳は実を結ぶ―善聞語録35（広報1月号掲載）

新年あけましておめでとうございます。よき新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。今年は巳年です。中国の漢書によると成長が達した状態であるとともに、新たな生命が芽生える時期とも解釈されており、閉塞感の漂う昨今の内外情勢に希望の兆しが見出せることを願ってやみません。

昨年は、内においては東日本大震災の影響がなお濃く、エネルギー問題が国民の日常生活に影を落とし、外に対しては領土問題で近隣諸国との軋轢（あつれき）が深刻化するなど、まさに内憂外患の年でありました。また突然の衆議院解散と年の瀬も押し詰まっての総選挙は、国政の混乱ぶりを象徴するものでありました。

そうした中で綾部市は、過去3番目という規模の“積極予算”を平成24年度に編成し、市民生活の向上に努めています。特に市民の安全・安心を最優先する観点から防災対策の充実・強化を図るとともに、「医・職・住」をキーワードに、定住交流の促進に加え、少子高齢化や産業振興・雇用確保、農村集落活性化、街なか再生、人材育成などへのきめ細かな取り組みを進めています。

巳は実を結ぶと言います。「住んでよかった綾部」の実現に向けた市政運営に今年も引き続き努めるとともに、特に本年は市長任期4年の最終年を仕上げるべく、ふるさと綾部のさらなる発展に邁（まい）進する決意を新たにしております。みなさんの変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

綾部市長山崎善也