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あしあと

    “小さなリーダー達”―善聞語録67(広報9月号掲載)

    三・五万人の人口は行政単位としては“小さなまち”である。が、小さいと言っても200近い自治会があり、商店街や工業団地、また消防団など地域の各種団体からボランティアサークルまで含めると、実にさまざまな組織が存在する。

    「あらゆる組織にマネジメントが必要」と言ったのは経営学の巨人たるドラッカー博士。何万人もの従業員を擁する大企業であろうと数人のサークルであろうと、マネジメントの本質に変わりはない。どんな組織もヒト・モノ・カネの管理・運営が重要であるが、それを司(つかさど)るのはそれぞれの組織のリーダーだ。

    一般的に強いリーダーを求めるのは世の常であり、特に閉塞感の強まる社会にあっては一発逆転打を放つ強大なリーダーが待望されがちだ。しかしながら現実的に必要なのは、複数の小さなリーダー達である。職場でも地域でも最小単位の組織が効率的に運営されることが基本であり、その“細胞”とも言うべき小さな組織が活性化して初めて全体が動き出す。

    “小さな”と言えば礼を失するが、このまちは歴史的に数多くの“小さなリーダー”がその時々の苦難を乗り越えてきた。“小さなまち”の“小さなリーダー”が“小さな拠点”をつくり“小さな経済”を生み育んできた。これは大いなる営みではないか―。小さなリーダー達と共に大きな志と器量を持ち続けることで、小さくともキラリと輝くふるさとが創生できることを肝に銘じたい。

    山崎善也(綾部市長)

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