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あしあと

    風になりたい―善聞語録77(広報7月号掲載)

    市長写真

    「木の葉が囁(ささや)く時、枝がおじぎする時に風は通り過ぎていく」とはイギリスの詩人ロセッティ。彼女は見えないものの存在を風に例えた。風そのものに姿や形があるわけではなく、行政もまたしかり。落ち着いた街並みやそこに息づく営み、そして何よりも住民の幸せそうな笑顔を通じてその地の施政ぶりを感じてもらえればよい。為政者の存在など日常は意識されないのがよく、もとより行政が主役を演じるべきではない。
    蛇口をひねれば清い水が飲め、決められた時間にゴミが収集され、バスも来る。それなりに安心して働ける職があり、育児や老後の不安もそう深刻ではない…。普通の生活が当たり前のように過ごせるまちづくりの脇役に撤するのが行政の本来の姿であろう。
    東京都知事の辞職を受け、選挙が始まった。直近3人の首長が任期途中で辞め、4年間で3回の選挙が実施されるのは尋常ではない。選挙費用は50億円とも言われマスコミも見えない風どころか風そのものに焦点を当てて煽(あお)るが、そんな負担をさせられる東京都民はたまったものではない。
    まちづくりの基本は継続性。欧州の石造りの街並み等の歴史は古代にまで遡(さかのぼ)る。時の為政者が築き上げたものを後継者が畏敬の念をもって引き継ぐことで今の姿形がある。まさにローマは一日にしてあり得ないのだが、そう言えば浪速(なにわ)のまちを二分するほどの暴風に晒(さら)して自らも疾風のごとく去っていった為政者は、いったい何を残したのだろう。

    山崎善也(綾部市長)

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