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あしあと

    森を宝の山に!-善聞語録5(広報7月号掲載)

    綾部市長山崎善也

    奥上林の土砂崩れ現場と、整備された山林の両方を視察した。前者は平成16年の台風時に発生し、現在、復旧工事の真最中。後者は、森林組合によって整備され蘇った、いわば将来的に「お金になる山」である。

    綾部は77パーセントが山林。木材需要の好況時には山にも活気があふれていたが、輸入木材との価格競争と国内木材需要の低迷が相まって「山の力」が弱くなって久しい。土砂崩れは山が荒れ、保水力が弱まった結果の災害といわれている。

    日本が直面している森林の課題は多く複雑だが、最近、新しい試みが行われている。大型重機で間伐コストを下げる一方、間伐材を売却し伐採費用に充当するのである。現在の木材価格では補助金の充当がないと採算は苦しいが、間伐材を山に切り捨てていたときと比べると、所有者負担の軽減を図りながら間伐を進められる可能性が広がった。

    この仕組みを支えるのは間伐材の有効利用と、効率的な作業道を建設するプランナーと呼ばれる人の目利き力。森林組合の若手が試行錯誤を繰り返しながら、森のプランナーとして一番効率の良い作業道を設計し、採算を意識しながら大型重機で伐採に挑戦している。

    時代はCO2削減に向けて環境の風が吹く。太陽の届かなかった薄暗い森林に木漏れ日が差し始めた。一筋の光明を更に広げ、綾部の森を文字通り「宝の山」にできるかどうか、この若者たちへの期待は大きい。

    綾部市長山崎善也

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