リオに想う―善聞語録79(広報9月号掲載)
リオ五輪が終わった。日本選手の活躍と相俟(あいま)って、4年後の東京開催に繋がるスポーツの祭典ということで大いに盛り上がった。大会中に気づいたことの一つが競技種目の多様さ。古代ギリシャ時代からの陸上競技や格闘技はもとより、近代オリンピック以降のさまざまな競技に加え、次回の東京では野球やソフトボール、空手なども行われる。その中で不易流行よろしく時代とともに見直されて淘汰されていく競技もあろう。
一方、百年続く企業は万に三社のみとか。また起業して株式上場に至るベンチャー企業の確率は千に三つともいう。この数字は、事業を興して維持成長させることの困難性、とりわけ時代の荒波を乗り越え生き残ることの難しさを物語るが、綾部発祥のグンゼ社は今年、創業120周年を迎える。同社もこの間、新製品の開発など事業戦略の見直しや変更を行うことで時代の変化に対応し今に至っているのである。まさにダーウィンが“進化論”に言う「生き残るのは決して強いものではなく、変化に最も対応できるもの」という一節が説得力を持つ。
本市は8月1日で66歳の誕生日を迎えた。百歳には未だ道半ばだが、また民間企業の運営と単純に比較は出来ないものの、行政においては倒産も“消滅”も許されない。「築城十年落城一日」を肝に銘じ健全経営に努めたい。と同時に五輪の感動に触れ、なにかしら夢のあるまちづくりにも想いを巡らせたいものである。
山崎善也(綾部市長)
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