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あしあと

    108ミリの煩悩―善聞語録72(広報2月号掲載)

    ゴルフ愛好者ならばグリーン上のカップの口径が108ミリであることはご存じか?この穴にボールを入れるまでに、プロ・アマ問わず山あり谷ありさまざまなドラマが展開し、四苦八苦することもざらでない。ゴルフは英国を発祥の地とするが、期せずして“108”という数字が仏教に言う煩悩(ぼんのう)の数と一致するのも摩訶(まか)不思議なことである。

    ちなみに四苦八苦を4×9(=36)、8×9(=72)などと語呂合わせすれば、ゴルフのパーの数と一致をみる。そしてこの二つの数字の和(36+72)が“108”となるに至っては、ゴルフとはもとよりスポーツと言うより、むしろ煩悩と闘う精神修行の場であると言ってしかりかもしれない。

    ホール口径108ミリの由来は、ホールの位置を無常に遷(うつ)すたびに徐々に穴が大きくなり、これを防ぐために水道管を切って枠として使ったが、この管の口径が108ミリであったとのこと。この偶然までを仏教用語の煩悩に重ね合わせるのはいささか数字を弄(もてあそ)んだ感もあるが、いずれにせよ、この世には理屈では説明できない不思議な現象があるものだ。

    意外な人が意外な場所で関係していたり、意外な縁で共通の知人が存在したり…と。洋の東西と古今を超えて“108”が繋ぐ不思議な縁に、人と人との出逢いの大切さと奥深さを、感謝の気持ちをもって重ねてみる。

    山崎善也(綾部市長)

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