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あしあと

    “祭り酒”の教訓―善聞語録27(広報5月号掲載)

    大型連休も終わり通常の生活に戻った。綾部でも各地で多彩なイベントや祭りが開催され大いににぎわった。綾部のゆるキャラ3体(まゆピー、けし太君、あやちゃん)もデビューし、行事に華を添えてくれたところだ。また連休中はおおむね天候に恵まれ、大きな事故もなく正直ホッとしている。

    祭りで思い出すのが「祭り酒」の話―。その昔、村の祭りで酒一合を供するよう求められた民の一人が、自分だけならバレることもあるまいと、酒の代わりに水を差し出した。ところが誰もが同じ思惑だったのか、集まった液体はすべて真水だったという。人間の弱いところ、醜い部分を皮肉った教訓として示唆に富む。

    さて、節電の夏が来る。原発の再稼働の是非にかかわらず、節電・省エネ・蓄電は今後のエネルギー政策のキーワードとなろう。原発依存度の高い関西地域においては、草の根レベルでの一層の工夫と努力が今夏の喫緊の課題となる。今一度、己だけは例外とか、総論賛成―各論反対といったねじれ議論を弄(ろう)する姿勢を戒めたい。自分一人の努力の効果など些少(さしょう)で取るに足らないからと、最初から節電を諦めたり後ろ向きになったりはしていないか。どれだけ真摯(しんし)に取り組んだか―その証しは如実に現れ、費やした努力に自身が報われる…。

    「大河の水も一滴から」と言う。「祭り酒」の教訓を、今年は特に意識した夏にしたいものだ。

    山崎善也(綾部市長)

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