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あしあと

    平和と為政者―善聞語録43(広報9月号掲載)

    平和関連の行事で東奔西走した夏だった。世界連邦宣言自治体全国協議会の会長として静岡県焼津市で開いた総会に赴いた。日本各地に戦争の傷跡が残るまちは多いが、米国の核実験で被爆した第五福竜丸の母港である焼津で開催できた意義は大きい。また平和市長会議の4年に一度の総会が広島市で開催され出席。本市からは初めての参加だった。世界で五千を超える加盟都市のうち多くが被爆ヒロシマに集うだけでも大きなメッセージとなった。

    加えて中東和平プロジェクトが京丹後市で3年ぶりに実現し、綾部発のこの事業が“大河の一滴”になれることを祈念し、今後の継続・発展を誓い合った。イスラエル、パレスチナ双方から来日した紛争遺児ら10人は、ホームステイや日本文化を体験した後に安倍首相を表敬訪問。中東和平交渉がまさに再開されようとするこの時期、本プロジェクトの担う意義は大きい。そして綾部では終戦日の朝、恒例の平和祈願の藤山登山を行い、頂上にて平和の尊さとその実現への誓いを市民とともに確認し合った。

    世の多くの争いは時の為政者によって引き起こされるが、国家や民族の命運さえも揺るがすその決断は非常に重い。NHK大河ドラマ「八重の桜」でも、藩主の独断が結果的に多くの犠牲と塗炭の苦しみを無辜(むこ)の民に遺(のこ)した。綾部のまちづくりも平和あってのこと。穏やかな日常に感謝するとともに、その実現のために新たな想いを込めた暑い夏も過ぎていく―。

    山崎善也(綾部市長)

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