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あしあと

    緊張の長い夜―善聞語録44(広報10月号掲載)

    綾部市長山崎善也

    9月15日午後7時15分、台風18号による大雨警報を受けて災害警戒本部を設置。長い緊張の夜の始まりだった―。

    雨が降り止まず由良川の水位が上昇、警戒本部を対策本部に切り替え、全職員を招集し任務に就かせる。10分ごとに伝えられる由良川水位は、夜半には危険水位の6メートルに迫る。1時45分に「避難準備情報」を発表、深夜の街中に静寂を破るサイレンが鳴り響く。同時に携帯電話やFMいかる、オフト―クでも発信。併せて避難所を開設する。

    道路冠水や浸水情報が次次に報告される。道路封鎖や避難所までの安全確保などを指示。3時過ぎには水位がついに、台風23号の時の最高水位6メートル88センチを上回る7メートルを超えて未経験の領域に。3時50分に「避難指示」を決断、再度サイレンがけたたましく鳴る。水位は止まらず7メートル47センチ。堤防は8メートル12センチで越水する設計だ。このままでは綾部市全域が水浸しに…そんな悪夢が頭をよぎる。

    大野ダムの管理者に放流抑制を要請。土砂崩れや堤防の損壊情報、避難所の様子などの緊迫した報告が相次ぐ。人手が足りない部署には増員補強。4時30分には避難指示の対象を追加し2730世帯、6250人に及ぶ。5時5分に気象庁より「特別警報」の連絡。改めて事態の深刻さを認識する。闇が白むころになって、やっと水位が下がり始め、一瞬胸を撫で下ろす。

    緊張の長い夜は明けた。が、それはまた、気を引締め直して立ち向かう復旧対応の始まりだった―。

    山崎善也(綾部市長)

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