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あしあと

    “サシミ”の法則―善聞語録56(広報10月号掲載)

    市長写真

    サシミといっても食卓を飾る刺身ではない。3(サ)―4(シ)―3(ミ)の法則である。すなわち、何か新しい取り組みを始めるとき、一般的に約3割の人は前向きに動き、様子見が4割、そして3割は否定的な集団に分かれると言う例えで、この法則は経験的に概(おおむ)ね多くの事象に当てはまる。しかしながら前向きが3割という少数派では事が動き出さないため、成否のポイントは様子見の4割を推進派に取り込めるかに掛かるが、そのためにはまず少数派の3割の目線をしっかりと合わせておくことが肝要。推進派3割が上手くまとまり徐々に「熱」を発してくれば、自(おの)ずと様子見の4割にも伝わり、やがて7割が「輝き」始める。すると当初は否定的な3割の動きも封じ込めるが、「逆もまた真なり」で、この歯車に狂いが生じると反対派が勢いづくことになる。要は熱い想いの人が3割いれば何事も動かすことが可能となるが、逆にこれがまとまりを欠くと成るものも成らなくなる教訓と理解する。

    この法則は組織のマネジメントにも当てはまる。規則通りに動こうとするタイプ、様子見するタイプ、そうでないタイプ―。微妙なバランスと言えようが、マニュアル通りで通用するのは平時のみで、非常時に力を発揮するのは日頃はマニュアルに抗(あらが)っているようなタイプとも言われる。これが真実ならば、想定外の事象が頻発する現代社会において、組織は収まりの良い“サ・シ”だけで固めることなく、敢えて“サシミ”を抱え込む必要性も出てくるのであろうか…。

    山崎善也(綾部市長)

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