あなたの周りにヤングケアラーはいませんか

ヤングケアラーとは
ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家族のケアを日常的におこなっているこども・若者のことを指します。
日本では、これまで法律等において明確に定義されていませんでしたが、令和6年6月12日に改正された「こども・若者育成支援推進法」では、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められるこども・若者」と明記されました。

ヤングケアラーの具体例
こども家庭庁ホームページより引用

ヤングケアラ―への影響
こどもや若者の年齢や成熟度に合ったお手伝いや家族の世話は、
思いやりや責任感を育むなど、こどもや若者の成長に良い影響を与える面もあります。
しかし、こどもとしての健やかな成長・発達に必要な時間(遊び・勉強等)や、若者としての自立に向けた移行期として必要な時間(勉強・就職準備等)が奪われたり、
ケアに伴い身体的・精神的負荷がかかったりすることによって負担が重い状態になり、
下記のような弊害が生じると考えられています。

学校のこと
ケアのために勉強や宿題をする時間がとれず、成績が下がる、遅刻や欠席が多くなる、など。

健康状態のこと
ケアのために睡眠不足や疲労がたまり、心身に不調を感じる、重労働をしてケガをしてしまう、など。

友達との関わりのこと
ケアのために友達と一緒に遊べない、話題についていけない、孤立してしまう、友達に理解してもらえない、など。

就職のこと
ケアのために進学、就職が充分にできない、一人暮らしや結婚のチャンスが得られにくい、など。

ヤングケアラー支援に関する問題点
ヤングケアラーは家庭内のデリケートな問題であること、
ヤングケアラーや周囲が「家族のケアをするのは当たり前のこと」と考えやすいこと、
ヤングケアラーが不安や不満を抱えていても言い出しにくかったり、周りに知られたくないと思ったりしやすいこと、
以上などのことから、ヤングケアラーは適切な支援に繋がりにくく、
ヤングケアラーがひとりで負担を抱えてしまうことが多いと言われています。

周りの大人ができること
全てのこどもや若者が過度な負担を背負うことなく、大切な成長期を過ごしていけるようにするためには、
周囲がヤングケラーについて理解を深め、ヤングケアラーの存在に気付き、ヤングケアラーや家族の心情や背景に配慮しながら、
適切な支援に繋いでいく必要があります。

ヤングケアラーの相談窓口
ヤングケアラーに関する相談は、下記で受け付けています。
ヤングケアラー本人でも、ヤングケアラーの存在に気付かれた周りの方でも相談することができます。
お気軽にご相談ください。

綾部市家庭児童相談室「あや・ほっと」

京都府ヤングケアラー総合支援センター
場所:京都テルサ東館2階(京都市南区東九条下殿田町70)
電話:075-662-2840
メール:ycarer@pref.kyoto.lg.jp
相談時間:月曜日から土曜日、午前10時から午後6時まで(日曜日、祝日、年末年始を除く)
京都府ヤングケアラー総合支援センター作成ちらし

ヤングケアラーのオンラインコミュニティ「いろはのなかまたち」
京都府では、ヤングケアラーや元ヤングケアラーが繋がり、心身の負担を軽減できるようするために、
当事者同士が同じ立場にある人の話を聞いたり、自分の日頃の悩み等を話せたりできる場を開設しています。
つどいは毎月第2土曜日に開催されており、オンラインでも対面でも参加することができます。
詳しくは、公益財団法人京都市ユースサービス協会ホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。
ちらしはこちらから

こども家庭庁のホームページ
お問い合わせ
綾部市 健康こども部 こども支援課 児童相談担当電話: 0773-40-1088 ファクス: 0773-45-8825
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