夏の星座を探してみよう!
夏の星座を南の空から探してみましょう。
7月初め午後10時ごろ・8月初め午後8時ごろ
画像の(1)
南の空の低いところに、明るく赤っぽい色の星が輝いています。さそり座の1等星アンタレスです。
アンタレスはさそりの心臓にあたります。
アンタレスを中心にS字型にカーブした星の連なりは、尾を東に向けたさそりの姿になっています。
画像の(2)
アンタレスから東へ目をやると、北斗七星を小さくしてふせたような、ひしゃくの形が見つかります。
6つの星の並びは、「南斗六星(なんとろくせい)」と呼ばれています。
南斗六星は、いて座の一部です。射手(いて)が弓矢を毒虫さそりに向けているようです。
画像の(3)
さそり座から上空へ目を向けると、へび座とへびつかい座がからみあっています。
大きな将棋のコマのような五角形に見えるのがへびつかいで、大蛇を両手でつかんでいます。
さらに真上には、ヘルクレス座があります。
画像の(4)
ヘルクレス座のやや東の空高くに、青白く明るい星が輝いているのが目にとまります。こと座の0等星ベガです。
七夕のお話でおなじみの、織女星(織姫星)とも呼ばれている美しい星です。
画像の(5)
こと座のベガと、わし座の1等星アルタイル、はくちょう座の1等星デネブの3つの明るい星でできる三角形を「夏の大三角」といいます。
アルタイルは、七夕の牽牛星(彦星)とも呼ばれています。
画像の(6)
デネブは、はくちょう座の尾にあたり、はくちょうが長い首を大三角の中へのばして、翼を大きく広げています。
はくちょう座の十文字は、南天の南十字座に対し「北十字」ともいいます。
画像の(7)
デネブを、ベガとアルタイルを結ぶ線で反対側へ折り返すと、へびつかい座の頭の2等星ラサルハグェを探すことができます。
同様にアルタイルを、デネブとベガを結ぶ線で反対側へ折り返すと、北極星を見つけることもできます。
夏は一番星空に親しみやすい季節です。安全な場所でゆっくり観察を楽しんでみてください。
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