ケーヨー創業者、綾部市名誉市民・永井幸喜（ながいこうき）

大正6（1917）年生まれ。綾部市新庄町出身。株式会社ケーヨー創業者、綾部市名誉市民。

昭和7（1932）年、物部尋常高等小学校を卒業後、府立京都農林学校、三重高等農林学校、京都大学を卒業し三菱商事に入社したが、財閥解体で退職する。

昭和27（1952）年、京葉産業株式会社（現在の株式会社ケーヨー）を創業。昭和59（1984）年に東京証券取引所二部上場、昭和63（1988）に一部上場を果たす。

平成元（1989）年、綾部市の産業振興に私財2億円を寄付し、永井記念基金（後に財団法人永井記念財団）を設立。永井賞などを贈呈し、綾部市の産業振興に貢献する。その後、同財団の基金を綾部市に寄付。また、府内の大学における研究活動を支援し、教育、学術の振興に貢献する一方、地元物部地区の公共施設整備にも多額の寄付をする。さらに、東京あやべ会の会長として綾部市出身者の交流などにも尽力する。

平成17（2005）年、綾部市名誉市民の称号（第3号）を受ける。

平成23（2011）年、逝去。

15歳でふるさと綾部を離れた父の故郷への想いは殊のほか強く、自分の背を押してくださった方々への恩返しを亡くなるまで口にしていました。

父の母親の生地鍛治屋に建築された幸喜山荘の活用をよろしくお願いいたします。（三男・廉さん）