室町幕府初代将軍・足利尊氏(あしかがたかうじ)
1305年生まれ。
後醍醐天皇とともに鎌倉幕府を倒し新しい時代の幕を開け、室町幕府の初代将軍となった歴史上の大著名人。そんな尊氏と綾部の関係とは?
綾部の安国寺には、尊氏は綾部で生まれたという伝承がある。関東武士足利氏にとって、本拠は綾部から遠く隔たった下野国足利荘。どうしてこんな伝承が生まれたのか?
尊氏が全国に設置した安国寺、その筆頭に置いたのは丹波綾部の安国寺(安国寺町)だった。
綾部の安国寺は元来、光福寺という名の上杉氏の氏寺である。キーパーソンは尊氏の母・上杉清子。母清子を敬う尊氏の思いが光福寺を筆頭安国寺に変貌させ、足利将軍家が崇敬する寺院として格上げさせたのである。
そしてこのことが、綾部安国寺と足利将軍家の密接な関係を生み出し、母清子が故郷綾部で尊氏を産んだという伝承を生んだ。
安国寺には、尊氏(中央)、母清子(右)、妻登子(左)が眠る宝篋印塔(ほうきょういんとう)がいまも残っている。
1358年、逝去。
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