GSIクレオス相談役・加藤元信（かとうもとのぶ）

昭和13（1938）年生まれ。綾部市神宮寺町出身。株式会社GSIクレオス相談役。

神戸市灘区で生まれ、幼少の時に戦況の悪化に伴い母の実家があった綾部市安場町に疎開する。

中筋小学校、綾部中学校を経て、綾部高等学校から同志社大学へ進学し、昭和35（1960）年の卒業と同時にグンゼ産業株式会社（現在の株式会社GSIクレオス）に入社。

もともと商社希望であったうえに、同社と関係の深いグンゼ株式会社の発祥の地が故郷の綾部であったことが入社の動機となった。

同社では、輸出業務やグンゼ製品の販売業務を経験後、主に合繊糸の営業に携わり、平成9（1997）年に社長に就任。

海外事業の基盤強化と財務体質の改善に尽くすとともに、平成13（2001）年の創立70周年を契機に社名を株式会社GSIクレオスに変更。商社の財産である「人」に基軸を置いた独自の企業理念を制定した。

平成23（2012）年6月に取締役会長を退任し、現在、同社の相談役。

綾部市独自の伝統や個性を尊重した産業振興策を掲げ、小さくともキラリと光るような、存在感のある地方都市を目指してほしい。