官僚、貴族院議員・九鬼隆一(くきりゅういち)
1852年生まれ。
幕末に九鬼家の家督を継いだ隆一であったが、綾部藩主としての九鬼家ではなく、その一族として家老職にあった九鬼家である。
隆一自身は三田九鬼藩の重臣であった星野家の次男として生まれた。縁あって綾部藩家老九鬼隆周の養子となったが、すぐに明治維新となり新時代を迎える。
隆一のキャリアはここからスタートする。慶応義塾などで勉学に励んだ後、文部省に出仕し、以後官僚としての道を歩む。
欧州留学や駐米公使赴任などの海外経験で視野を広めるとともに、元来の文化芸術に関する造詣の深さと相まって、初代帝国博物館総長を務めるなど、我が国近代の文化芸術の黎明期にあって美術行政の面で多大の貢献をした。
貴族院議員にも選ばれ、明治29年には男爵の爵位まで得る。
なお、哲学者として著名な九鬼周造は隆一の子である。
昭和6(1931)年、逝去。
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