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更新日:2018年11月15日

サンカク人間―善聞語録105(広報11月号掲載)

夏目漱石が名著『吾輩は猫である』に遺(のこ)した一節に「金を作るには三角術を使わなくちゃいけない。義理をかく、人情をかく、恥をかく…これでサンカク」とある。急激に近代化を突き進む明治の日本には、富裕な実業家の階級と日々の暮らしにも窮する貧困層とに大きな格差が生まれていた。漱石は“猫の目”を通した小説世界で、変節する社会の不条理を痛烈に風刺したのであった。

ところで、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授のベストセラー『ライフ・シフト―100年時代の人生戦略』によると、このまま寿命が延びると2007年生まれの大半が百歳以上生きるとのこと。そうなると従来の3つの人生ステージと言われる、「教育・勤労・引退」の分け方は機能せず、一人一人異なる多様な人生設計が必要となり、そこでは従来価値のあった現金や不動産など有形資産よりも無形資産が重要になるという。ここでいう無形資産とは「自己実現するための技術や知識」あるいは「仲間との交流」「ワクワク感などの情熱」を意味し、そして義理と人情と礼節が人生百年を豊かにすると説いている。100年前に漱石が痛罵(つうば)した“サンカク人間”とはまさに真逆の人生観といえよう。

俳優菅原文太氏が生前に本市を訪れた際、美しく広がる里山風景を前に「このまちには品格がありますね」と呟(つぶや)いたという。人生百年を逆サンカクに彩る舞台がここ故郷には、在(あ)る。

山崎善也(綾部市長)

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